科学史への問い2

 科学という学問が、学問全体を通してどのような位置に位置付けるべきかを考え、私自身の科学という学問に対する位置づけを明確にする必要がある。

 科学は、あくまで「学」という大きな概念の一分野に過ぎない。

 より根源的な意味での学問は、根源的であればあるほど、「学問」ですらなくなる。

 私個人は「学問」という系統から逸脱して自ら考える力を養う力を思考力と呼ぶものではないかと考えている。


 つまるところ、根源的な問いに対する解答の一つ、それが科学ではないだろうか。


 科学というものはそれ一つで独立しているものでなく、あくまで学問の系統樹のなかの分化された一つの枝に過ぎない。

 学問というあらゆる問いに対する一つの方法に過ぎない。

 例えば、哲学は科学よりももっと根元にある学問であるといえるし、生物学は科学という枝のそのまた枝の一つであるといえる。

 学問という大きな枝から始まった部分、それを「科学」、学問という流れに囚われない思考土台そのもの、それを「科」という風に差別化することから始めたい。