DNAとセンサー
3、バイオセンサー技術
例えば、個人バンクなどでは現在は指紋照合よりも、網膜照合の技術が取り入れられ始めている。
これは生物感知器(バイオセンサー)の技術であり、今まではDNAはバイオセンサーによって読み取られる側だったのが、現在では変化しているのである。
生物感知器でDNAを読み取るのではなく、DNAという記号の集合体を利用して、バイオセンサーにDNAを組み込む等、DNAテクノロジーと総称される技術の一端として。
DNAにおける情報は非常にコンパクトかつ広大である。
パソコンにおいては何バイトで表される情報も、DNAにおいては単一にして存在そのものが凝縮された情報となる。
つまり、バイオチップなどの小型電子技術においてもDNAの情報性というのは注目を集め得るということが証明できる。
DNAなどの生体分子や電子機器が融合した、ハイブリットな情報縮小技術へと到達できるということである。
DNAを読み解くということは決して哲学的・科学的な価値だけがあるわけではなく、読み解かれた知識に基づいてその情報の配列を応用できるという特性を持っているのである。
よくヒトゲノム解析は開けてはならないパンドラの箱に例えられるが、知識の巣窟であるのは間違いないのである。
しかもそれは、人間が人間として持っていて当然の知識なのだ。